2006-02-04

ハンセン病差別根絶を インドで式典 世界宣言を採択

 【ニューデリー29日横尾誠】「世界ハンセン病の日」の二十九日、世界最多のハンセン病患者がいるインドのニューデリーで式典が開かれた。同国をはじめ東南アジア各国などのハンセン病回復者や支援団体の代表者らが集まり、国連人権委員会に差別根絶のためのガイドライン作成などを求める世界宣言(グローバルアピール)を採択。ハンセン病に対する社会的な偏見や差別をなくすよう世界に訴えた。

 ジミー・カーター元米大統領らノーベル平和賞の受賞者五人を含む十二人の署名を得た共同宣言で、呼び掛け人の世界保健機関(WHO)親善大使の笹川陽平・日本財団会長が読み上げた。

 アピールは、一九八〇年代の多剤併用療法(MDT)の開発でハンセン病は治療が容易な病気になったにもかかわらず、社会に根強く残る差別や偏見により、教育や就業の機会を奪われ、回復後も社会に復帰できない人も多い―などの問題を指摘。「世界はあまりにも長い間彼らの苦しみに無関心だった」として、国連人権委員会に加え、各国政府が問題解決に取り組むよう訴えている。

 この後、フィリピン、ネパール、インドネシアなど参加各国の代表が患者や回復者たちの窮状を報告。配偶者がハンセン病に感染した場合は離婚することができると定めた法律の存在など、法制度上の問題についても話し合った。

 WHOによると、二〇〇四年末現在で世界のハンセン病患者数は約二十八万六千人。インドにはこのうちの52%に当たる約十四万九千人の患者がいるという。

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